主要内容

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モデル配列

モデル配列とは

多くのアプリケーションにおいて,複数のモデルオブジェクトの集合を考慮すると便利です。たとえば,次のような一定範囲の値で変化するパラメーターを含むモデルについて考えます。

Sys1 = tf(1, [1 1]);Sys2 = tf(1, [1 1 2]);Sys3 = tf(1, [1 1 3]);

モデル配列は,集合などの格納と解析を行う便利な方法です。モデル配列は,単一のMATLAB®配列に要素として格納される複数の線形モデルの集合です。

単一のモデル配列で収集されるすべてのモデルでは,次の属性を同じにしなければなりません。

  • 入力数と出力数

  • サンプル時間Ts

  • 時間単位TimeUnit

モデル配列の用途

モデル配列の用途には次のものがあります。

  • パラメーターの変化に対する感度の表現と解析

  • 複数のプラントモデルに対するコントローラー設計の検証

  • 複数の操作点で,非線形システムを線形化した線形モデルの表現

  • 1つのプラントに適用された複数のシステム同定実験から取得したモデルの格納

モデル配列を使用して,単一モデルオブジェクトに適用するほぼすべてのモデル演算を,モデルの集合全体に一度に適用できます。関数は,モデルごとの配列に機能するので,ベクトル化されたモデル全体の操作や解析ができます。また,波德尼奎斯特一步などの解析関数を使用して,複数のモデルを同時に解析するために配列をモデル化することもできます。MATLAB配列のインデックス付けによって集合内の個別のモデルにアクセスできます。

モデル配列の可視化

モデル配列の概念を可視化するため,次に示す5つの伝達関数モデルについて考えます。この例では,各モデルには2入力2出力があります。これらは,個々のモデルコンポーネントのパラメーターが異なります。

2行2列の行列をまとめて多次元配列を作成するのと同様に,5つの伝達関数モデルを1変数,ここではsysという名前のモデル配列内に存在する1つのリストとしてまとめられます。モデル配列の各要素は,1つのモデルオブジェクトです。

モデル配列からのモデル選択の可視化

次の図は,インデックス付けが1次元モデル配列からモデルを選択する方法を示しています。図は2入力2出力伝達関数の1行5列の配列sysaを示しています。

次の図は2次元モデル配列m2dからのモデルの選択を示しています。

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