主要内容

コンカレントライセンスの管理

重要な管理タスク

コンカレントライセンスを使用すると,ネットワークにアクセスできるユーザーは誰でもMathWorks®製品を使用できるようになります。ネットワークネームドユーザーライセンスのように,特定のネームドユーザーにアクセスが限定されることはありません。コンカレントライセンスでは,ライセンスキーを使用してアクセスを制御します。ユーザーはMATLAB®を起动したとき,もしくは他の制品の关数を使用したときに,ライセンスキーをチェックアウトします。特定の制品のキーがすべてチェックアウトされると,ネットワークライセンスマネージャーがそれ以降の要求を拒否します。

コンカレントライセンスのライセンス管理者の主な目标は,制品へのアクセスしやすさを最适化するインストールを设定することです。コンカレントライセンスの管理に必要な基本タスクは次のとおりです。

  1. ユーザー用の制品设定方法を决定する——複数の設定方法が使用できます。ユーザーが各自のコンピューターにMATLABをインストールするか,ネットワーク経由でMATLABにアクセスするかを決定します。ネットワークインストールの计画を参照してください。

  2. 構成に必要なコンピューターにソフトウェアをインストールする——ファイルサーバーにネットワークライセンスマネージャーをインストールし,構成に従ってファイルサーバーまたはクライアントコンピューターにMathWorks製品をインストールしなければなりません。MathWorksインストーラーを使用するとこれらのすべてのインストールを実行できます。ネットワークインストールの计画を参照してください。

ネットワーク构成の设计

MathWorksでは,ネットワークインストールにFlexera软件,Inc .のネットワークライセンスマネージャープログラムを使用します。ネットワークインストールを設定するには,このライセンスマネージャーをインストールしてからMathWorks製品をインストールしなければなりません。どちらのインストールを実行する場合もMathWorksインストーラーを使用します。既に確立されているライセンス管理スキームにMathWorks製品を統合する場合は,MathWorksライセンス管理デーモンをコンピューターにコピーできます。

MATLABのネットワークインストールを実行する前に,設定する構成のタイプを決定します。それにより,インストールを実行する回数が決まります。このトピックではこれらの選択肢について説明します。

ローカルクライアントアクセス構成の設定

ローカルクライアントアクセス構成では,ネットワークライセンスマネージャーをサーバーにインストールし,MATLABを各クライアントコンピューターにインストールします。クライアントコンピューター上のユーザーがMATLABを起動すると,MATLABはネットワークを経由してライセンスマネージャーに接続し,ライセンスキーをチェックアウトします。次の図は,構成の例を示しています。

クライアントコンピューターにMathWorks製品をインストールするには,基本的なネットワークインストールと同じ手順を実行します。インストールの違いについては,インストールに関するドキュメンテーションで説明しています。

リモートクライアントアクセス構成の設定

リモートクライアントアクセス构成の设定のサポートについては,カスタマーサポートにお問い合わせください。

ネットワークコンカレントユーザーのインストール

管理者は,ネットワークの集中管理サーバーにネットワークライセンスマネージャーをインストールする責任があります。このシステムを”ライセンスサーバー”と呼びます。ユーザーはネットワーク経由でライセンスサーバーに接続されている,“クライアントシステム”と呼ばれる各自のコンピューターでMATLABを実行します。窗户®を実行しているコンピューターは,Linux®またはmacOSクライアントのライセンスサーバーとして使用でき,その逆も可能です。ライセンスサーバーへのMATLAB製品のインストール手順の詳細については,インストールに関するドキュメンテーションでネットワークライセンスマネージャーのインストール手順を参照してください。

ネットワークコンカレントユーザーのインストールでは,MATLABおよび他の制品をファイルサーバーにインストールしてリモートアクセス构成を设定し,クライアントコンピューターからネットワーク経由で制品にアクセスできます。または,各クライアントコンピューターに制品をインストールして,ローカルアクセス构成を设定できます。この场合,クライアントはライセンスキーをチェックアウトするときにのみサーバーと通信します。

メモ

インストーラーを実行する前にインストールするライセンスのアクティベーションを行わなければなりません。使用している構成に必要なライセンスファイルを取得するには,MathWorks Webサイトのライセンスセンターにアクセスしてください。

ライセンスファイルを要求するときには,ネットワークライセンスマネージャーを実行するコンピューターのホストIDを入力しなければなりません。インストール时にライセンスファイルの场所を指定します。

MATLABをネットワークのクライアントコンピューターにインストールするには,インストールに関するドキュメンテーションの手順に従います。以下のトピックで,これらのインストールについての追加情報を説明します。

使用されていないライセンスキーに対するタイムアウトの使用

概要

コンカレントライセンスを保有している場合,ライセンスのタイムアウトオプションを利用して,サイトで使用されていないライセンスキーを自動的に戻すことができます。ライセンスタイムアウトを使用すると,指定された期間にわたり未使用状態であったライセンスキーをネットワークライセンスマネージャーが自動的に解放し,使用可能なライセンスキーのプールにライセンスを戻します。

たとえば,MATLABとツールボックスなどの他の制品を起动するときに,これらの制品のライセンスキーをチェックアウトします.MATLABセッションを终了せずに帰宅すると,これらのライセンスはチェックアウトされた状态のままとなり,他のユーザーは使用できません。タイムアウトが有效な场合,指定された期间にわたりライセンスが未使用状态になると,使用されていたすべての制品のライセンスキーがネットワークライセンスマネージャーにより解放され,これらのキーを他のユーザーが使用できるようになります。

ライセンスタイムアウトの有効化

タイムアウトを利用するには,ネットワークライセンスマネージャーのオプションファイルで超时オプションを指定しなければなりません。このオプションファイルは,包括排除,および集团ステートメントのようなライセンスマネージャーオプションステートメントを含むテキストファイルです。

ライセンスタイムアウトを有効化するには,以下の手順を実行します。

  1. オプションファイルが存在しない場合は,任意のテキストエディターを使用して作成します。オプションファイルにMLM.optという名前を付け,このファイルをmatlabroot/etc/$拱フォルダーに配置します。ここで,matlabrootはインストールフォルダー,美元拱はプラットフォーム固有のフォルダーを表します。たとえば,视窗コンピューターでは次のようにファイルを作成します。

    C:\Program Files\MATLAB\R2021a\ \ win64 \ MLM.opt
  2. 次の构文を使用して,オプションファイルに超时オプションを追加します。

    超时特性秒

    功能には,MATLABを指定します。ツールボックスなど,個々のMathWorks製品に対して,別々のタイムアウト値を指定することはできません。

    には,許可するアイドル時間を指定します。最小値は4時間(14400秒)です。これより小さいタイムアウトの値を指定すると,この最小値が使用されます。たとえば5時間のタイムアウトを指定するには,

    オプションファイルに次のように入力します。

    超时MATLAB 18000
  3. ライセンスファイルの守护进程行がオプションファイルの場所を指定していることを確認します。ライセンスファイルの守护进程行では,选择=の构文を使用しなければなりません。たとえば,守护进程行は次のようになります。

    C:\程序文件\MATLAB\R2021a\等\ Win64的\ MLM.exe “\选项=” C:\ Program Files文件\ MATLAB \R2021a\ etc \ win64 \ mlm.opt”
  4. ネットワークライセンスマネージャーを停止し,再起动します。ライセンスファイルを変更した场合,またはオプションファイル内のタイムアウト値を変更した场合は,必ずライセンスマネージャーを再起动しなければなりません。

ライセンスタイムアウトが発生した場合

タイムアウトが有効になっていて,MATLABセッションを開いた状態で,4時間を超えて何も処理を行わなかった場合,MATLABは引き続きデスクトップに開いています。ただし,コマンドウィンドウに次のメッセージが表示されています。

您的MATLAB会话已超时。已返回所有许可密钥。

タイムアウトは,次のようにネットワークライセンスマネージャーのログファイルにも記録されます。

空闲会话。返回键<用户> @ <机器>

タイムアウトしたMATLABセッションを再開するには,MATLABの使用を再開します。ライセンスキーが使用可能である場合,MATLABはライセンスキーを自動的にチェックアウトします。同様に,チェックアウトされていたツールボックスや他の製品に関しても,MATLABはこれらの製品のライセンスキーを取得します。

ライセンスキーが使用できない場合,MATLABは定期的にライセンスのチェックアウトを試み,警告メッセージを表示します。警告が10回表示された後,ライセンスキーがなお使用可能でない場合,MATLABはワークスペースを保存して終了します。

メモ:

タイムアウトした仿金宝app真软件®セッションに戻ったときに使用できるライセンスがない場合,現在開いているモデルの実行または変更はできません。これらのメニューオプションは,仿金宝app真软件ライセンスキーが使用可能になるまで無効になります。ただし,タイムアウトした仿金宝app真软件セッションでモデルを保存することはできます。

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