主要内容

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ROIベース処理

関心領域(ROI)の定義と操作

関心領域(ROI)はイメージ内でフィルターの適用や何らかの方法での操作の対象として選択する領域のことです。ツールボックスは,円,楕円,多角形,四角形,手描きの形状など,さまざまな形状のROIを作成するために使用できる一連のROIオブジェクトをサポートしています。作成後,ROIオブジェクトのプロパティを使用して,外観や動作をカスタマイズできます。加えて,ROIオブジェクトは,対話型動作の実装に使用できるオブジェクト関数およびイベントをサポートしています。たとえば,イベントを使用すると,アプリケーションでROIの位置が変化するたびにカスタムコードを実行できます。便宜上,ツールボックスには,ROI作成用の簡易関数の並列セットが含まれています。たとえば,四角形ROIを作成するには,images.roi.Rectangleまたは対応する簡易関数drawrectangleを使用できます。ROIの詳細については,ROI作成の概要を参照してください。

ROIはバイナリマスクイメージの作成に使用するのが一般的です。マスクイメージでは,ROIに属するピクセルが1に設定され,ROIの外側のピクセルが0に設定されます。マスクを作成するには,ほとんどのROIオブジェクトでサポートされているオブジェクト関数createMaskを使用します。関数poly2maskを使用して,イメージを必要とせずにマスクを作成することもできます。

R2018b以降,以前のROIオブジェクトのセットが新しいROIオブジェクトのセットに置き換えられました。新しいオブジェクトは,パフォーマンスの向上に加え,面の色の透明度など,さらに便利な機能を提供します。新しいオブジェクトを使用すると,イベントを使用して,クリックや移動などのオブジェクト操作の通知を受け取ることもできます。現時点では,以前のROIオブジェクトを削除する予定はありませんが,追加された機能や柔軟性を活用するために,新しいROIに切り替えてください。新しいROIへの移行の詳細については,ROIの移行を参照してください。

関数

すべて展開する

AssistedFreehand 補助付きフリーハンド関心領域
円の関心領域
十字 十字の関心領域
长方体 直方体の関心領域
椭圆 楕円の関心領域
徒手画的 フリーハンドの関心領域
ラインの関心領域
点の関心領域
多边形 多角形の関心領域
多段线 ポリラインの関心領域
矩形 四角形の関心領域
対話形式によるROIの描画の開始
drawassisted イメージエッジの補助機能を使用したイメージ上のフリーハンドROIの作成
drawcircle カスタマイズ可能な円ROIの作成
drawcrosshair カスタマイズ可能な十字ROIの作成
drawcuboid カスタマイズ可能な直方体ROIの作成
drawellipse カスタマイズ可能な楕円ROIの作成
drawfreehand カスタマイズ可能なフリーハンドROIの作成
画直线 カスタマイズ可能なラインROIの作成
drawpoint カスタマイズ可能な点ROIの作成
drawpolygon カスタマイズ可能な多角形ROIの作成
drawpolyline カスタマイズ可能なポリラインROIの作成
drawrectangle カスタマイズ可能な四角形ROIの作成
减少 ROIの点の密度の削減
beginDrawingFromPoint 指定された点からのROIの描画の開始
inROI 点がROI内にあるかどうかのクエリ
bringToFront 轴のスタックの順番の最前面へのROIの移動
等待 ROIの操作が完了するまでMATLABコマンドラインをブロック
createMask ROIからのバイナリマスクイメージの作成
roipoly 多角形の関心領域(ROI)の指定
poly2mask 関心領域(ROI)の多角形を領域マスクに変換
regionfill 内側方向の内挿を使用したイメージ内の指定領域の塗りつぶし
inpaintCoherent コヒーレンストランスポートに基づくイメージ修復を使用した,特定のイメージ領域の復元
inpaintExemplar 見本に基づくイメージ修復を使用した,特定のイメージ領域の復元
roicolor 関心領域(ROI)を色に基づいて選択
roifilt2 イメージの関心領域(ROI)のフィルター
reducepoly Ramer-Douglas-Peuckerアルゴリズムを使用したROIの点の密度の削減

トピック

ROIの作成

ROI作成の概要

楕,円円,多角形,ライン,ポリライン,四角形,手描きの形状など,さまざまな形状のROIを表すROIオブジェクトを作成できます。

ROIの移行

R2018b以降,以前のROIオブジェクトのセットが新しいROIオブジェクトのセットに置き換えられました。

ROIのフィルター処理とマスクの作成

ROIのフィルター処理の概要

関心領域(ROI)をフィルター処理するには,まずROIを背景から切り離すマスクを定義してから,ROIのみにフィルターを適用します。

バイナリマスクの作成

バイナリマスクは,イメージピクセルが関心領域に属するか背景に属するかを分類します。

イメージ内の関心領域のシャープ化

この例では,マスクフィルター処理を使用して,特定の関心領域の鮮鋭度を上げる方法を説明します。

イメージの関心領域へのカスタムフィルターの適用

この例では,関心領域をフィルターするための独自の関数とマスクを定義する方法を説明します。

イメージの関心領域の塗りつぶし

関心領域を塗りつぶす処理は,領域の境界上から内側に向かって内挿を行い,領域内のすべてのピクセルを置き換える処理を伴います。

イベントとコールバック関数を使用した対話型のROIの作成

フリーハンドROIのサブサンプリングまたは簡略化

この例では,徒手画的ROIオブジェクト内の点をサブサンプリングする,つまり点の数を削減する方法を説明します。

四角形ROIを使用したイメージの対話的な回転

この例では,ROIの移動時にimrotateを呼び出すコールバック関数を含む四角形ROIを使用してイメージを回転する方法を説明します。

ポリラインを使用した角度測定ツールの作成

この例では,ポリラインROIを使用して3点測定ツールを作成するために必要な手順を説明します。

イメージ内の距離の測定

この例では,ラインROIを使用してイメージ内の距離を測定する方法を説明します。

ROIの描画後の待機関数の使用

この例では,四角形の配置を終了するまでMATLAB®コマンドラインをブロックするカスタム待機関数を定義する方法を説明します。

注目の例